ミュージカル「銀河鉄道999」会見にキャスト集結、花總まりが神田沙也加への思い語る

ミュージカル「銀河鉄道999 THE MUSICAL」制作発表会見の様子。左から梅田彩佳、花總まり、中川晃教、佐藤流司。

松本零士「銀河鉄道999」を原作とするミュージカル「銀河鉄道999 THE MUSICAL」の制作発表会見が、本日2月26日に開催。星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役の花總まり、機械伯爵役の佐藤流司、クレア役の梅田彩佳が出席した。

「銀河鉄道999 THE MUSICAL」では、オリジナルエピソードを加えながら、宇宙への旅立ちから別れまでが“完全版”として描かれる。会見には東映アニメーションの清水慎治、演出を担当する小山ゆうな、音楽監督を務めるミッキー吉野(ゴダイゴ)も出席。中川が吉野による生演奏にてメインテーマである「マイ・ディグニティ」を歌う場面も見られた。

中川は「先日、衣装をまとって、メーテルとの2ショットを撮影した際に、この作品が、鉄郎が主人公でありながらも、出演するみんなが主役のような作品だと感じました。鉄郎が999号に乗るきっかけを作ったメーテル。メーテルの存在がなければ、鉄郎の未来への旅はなかった。花總さんとカメラの前に立った瞬間にハッと『旅が始まった』というような感覚を覚え、とても感動いたしました」とコメント。「お客様へ感動を届けるそういうステージが999の中にしっかり息づいているので、感動が伝わる作品になるよう稽古することが、皆様へ感動を届ける第一歩だと思います」と本番への意気込みを語った。

昨年12月18日に死去した神田沙也加に代わり、メーテルを演じる花總は「さまざまな感情が交錯して複雑な気持ちではありましたが、神田さんがとても楽しみにしていた役ですし、演じるのを楽しそうにお話しされていた姿が今でも目に浮かぶ。彼女の分も一生懸命やりたいと思います」と思いを込める。また「今までは自分一人で役に向かって悩みながら、ぶつかっていましたが、今回は私の中ではひとりじゃないので、それが自分の中で支えになってくれるのかなということで、今まで私が感じたことの無いような、作品になるかと思います」と述べた。

佐藤と梅田、清水、小山、吉野、脚本と作詞を担当する高橋亜子のコメントは下記に掲載。新たなメインビジュアルも公開された。ミュージカル「銀河鉄道999 THE MUSICAL」は4月8日から18日まで日本青年館ホールで上演される。

中川晃教(星野鉄郎役)コメント

先日、衣装をまとって、メーテルとの2ショットを撮影した際に、この作品が、鉄郎が主人公でありながらも、出演するみんなが主役のような作品だと感じました。鉄郎が999号に乗るきっかけを作ったメーテル。メーテルの存在がなければ、鉄郎の未来への旅はなかった。花總さんとカメラの前に立った瞬間にハッと「旅が始まった」というような感覚を覚え、とても感動いたしました。
16歳を精一杯演じていきます(笑)。お客様へ感動を届けるそういうステージが999の中にしっかり息づいているので、感動が伝わる作品になるよう稽古することが、皆様へ感動を届ける第一歩だと思います。

花總まり(メーテル役)コメント

私は、お話いただいたのが突然の事でしたのでただただ驚きました。さまざまな感情が交錯して複雑な気持ちではありましたが、神田さんがとても楽しみにしていた役ですし、演じるのを楽しそうにお話しされていた姿が今でも目に浮かぶ。彼女の分も一生懸命やりたいと思います。世界にはメーテルファンがいると思うので、イメージを壊さないよう、今回の作品ならではのメーテル像を作っていきたいと思っています。今までは自分一人で役に向かって悩みながら、ぶつかっていましたが、今回は私の中ではひとりじゃないので、それが自分の中で支えになってくれるのかなということで、今まで私が感じたことの無いような、作品になるかと思います。

佐藤流司(機械伯爵役)コメント

台本を読んで機械伯爵という役は無惨な死で生涯を終えるが、とても大きな夢があったり、平和を愛していたり。とても頭が良くて優しかった記憶を最後主人公に託して生涯を終える。誰にでも愛されたところや人が変わっていく様、心が機械になって侵されていくさまが、現代社会の色んなことにマッチしていて、現代の人の心を打つのではと思います。
言わずと知れた不朽の名作ということで、皆さん魅力は十二分に知っていらっしゃると思うので、俺を見に来ていただきたいな……とそんな思いです(笑)。

梅田彩佳(クレア役)コメント

携帯を前に正座してありがとうございます、というくらい、あの銀河鉄道に出演できるんですか!と興奮したのを覚えています。
ガラスの身体を持った役が初めてだったので、まずはガラスに触れてみたんです(笑)。最初は冷たかったのですが、私の体温が伝わって、ガラスも温まったのを感じて、すごく寄り添ってくれるものなのかな、と思いました。クレア自身の強さにプラスして寄り添えるような温かさが出るように演じられたらと思います。私自身も楽しみですし、たくさんの方に見ていただきたいと思います。

清水慎治(東映アニメーション)コメント

舞台「銀河鉄道999」として、中川晃教さんの鉄郎で2回公演してまいりました。今回は「銀河鉄道999 THE MUSICAL」として、中川さんの鉄郎、神田沙也加さんのメーテル、音楽はミッキー吉野さんに参加していただき、ミュージカルにチャレンジしようと準備しておりました。年末の神田さんの突然のご逝去は衝撃でした。中止も考えました。しかし神田さんの事務所より、沙也加ためにも実現させてくれとのお言葉をいただき、もとよりスタッフ一同999には想いは強く、再始動を決心いたしました。そして花總まりさんという素晴らしい女優さんの出演OKのご返事。嬉しかったです。花總さんのメーテルでの再始動をお知らせする先日リリース、たくさんの方から暖かいメッセージをいただきました。ありがとうございます。この場を借りまして御礼申し上げます。キャスト、スタッフ一同、公演に向けて改めて邁進する意を強くしております。今、万感の思いを込めて、「銀河鉄道999 THE MUSICAL」発進します。

高橋亜子(脚本・作詞)コメント

このたびは「銀河鉄道 999 THE MUSICAL」の脚本を書かせていただき大変光栄に思っております。
松本零士先生の原作には、限りある命を生きる人間の哀しさと素晴らしさが存分に描かれています。
今回はそこにオリジナルストーリーも加え、鉄郎という一人の少年が、メーテルやたくさんの人々と出会い、彼らに勇気を与え、自分も勇気を得て、大きな闘いに挑む姿を描いています。人と人との繋がりが生む力……。私たちは、託された想いを大切に、未来へ繋げていくことができるのだと思います。
現実の世界では、感染症も含め、厳しい状況がつづいておりますが、未来を信じて立ち向かう鉄郎の姿に、少しでも勇気を感じていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

小山ゆうな(演出)コメント

世界に知られている松本先生の舞台かに携われていたいただき、光栄に思っています。
高橋亜子さんの台本では、今の時代に合ったキャラクターになるように、松本先生の描かれた、膨大な設定やストーリーから、新しい視点でエピソードやキャラクターを、そこに作品の時代・世界観を感じさせながらミッキー吉野さんの美しい・新しい音楽が流れます。今、旅をすること自体難しい世の中ですが、旅、それも宇宙の星々への旅を客席の皆様と共有できるよう、出演者で頑張りますので、応援していただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

ミッキー吉野(音楽監督)コメント

中川くんが前回演じたお芝居を見に行きました。今回松本先生の素晴らしい作品で、ついに音楽監督を務めさせていただきます。銀河鉄道999はゴダイゴ最大のヒット曲。僕自身、このコロナ禍でもこの曲に後押しされた感じがします。今回考えたのは新しい時代、この銀河鉄道の詞にもある「古い夢は置いて新しくスタートしていこう」というイメージを持って音楽を作っていきたいと思います。今回のために、ミッキー吉野チーム999を結成いたしまして音楽制作にあたりました。よろしくお願いいたします。

ミュージカル「銀河鉄道999 THE MUSICAL」

期間:2022年4月8日(金)~4月18日(月)
会場:東京都 日本青年館ホール

スタッフ

原作:松本零士
脚本・作詞:高橋亜子
演出:小山ゆうな
音楽監督:ミッキー吉野(ゴダイゴ)

キャスト

星野鉄郎:中川晃教
メーテル:花總まり
機械伯爵:佐藤流司
クレア:梅田彩佳
車掌:徳永ゆうき
大山トチロー:藤岡正明
リューズ:矢沢洋子
プロメシューム:松本梨香
クイーン・エメラルダス:北翔海莉
キャプテン・ハーロック:三浦涼介
伊藤広祥、植木達也、木暮真一郎、田中しげ美、中島大介、三浦孝紀、安里唯、木南清香、坂口杏奈、真田慶子、原広実、望月ちほ

(c)松本零士・東映アニメーション (c)『銀河鉄道999 THE MUSICAL』実行委員会